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◎東京江戸博物館   
  2007/3/20〜6/17

◎国立国際美術館 (大阪) 
  2007/7/10〜9/17
ロシア皇帝の至宝展 


「クレムリン
」は15世紀から現在まで、ロシアの政治と文化の中心として栄え、ロシア象徴として知られる場所。しかし「クレムリン」とは元々「城壁」という意味であり、全長2,235mの城壁に囲まれた28万uの敷地の中には、クレムリン大宮殿を始め、クレムリン博物館、 5つの聖堂や鐘楼、ロシア正教の総主教の宮殿,20の塔などがあります。クレムリンには15世紀頃からさまざまな工房ができ、17世紀の全盛期には数々の工芸品やイコン、武器などが作られました。        
〜世界遺産クレムリンの奇跡〜
 クレムリン博物館は、モスクワ・クレムリン内にあり、15世紀イワン大帝の頃から約500年にわたって集められた「クレムリンの奇跡」と呼ばれる歴代皇帝ゆかりの至宝10万点が納められた宝物館です。(通称:武器庫コレクション)
 今回、その中から選ばれて至宝230点が展示されましたが、ロシア皇帝の珠玉のお宝たちはまばゆいばかりに光り輝き、見ごたえ十分。なかでも、ロシア皇帝御用達だった伝説の宝石細工師・ファベルジェが制作した日本初公開のクレムリン・エッグと呼ばれるインペリアル・イースター・エッグは、注目の的!
 また、モンゴルの支配を受けていた12世紀からロシア革命によるロマノフ王朝の終焉まで― ロシア帝国の歴史の解説も充実しており、ロシアの波乱に満ちた歴史をじっくり堪能できる内容でした。


お気に入り、おすすめの1冊です!
歴代ロシア皇帝の変遷を読みながら、
ロシアの歴史を学ぶことができます。


■パナギア 「聖母の眠り」

カメオ:12世紀 枠:1671年

中央は12世紀にビザンチンで作られた緑玉髄のカメオ。カメオに彫られている題材は「聖母の眠り(ウスペンスキー)で、十何人もの人物が狭い空間に彫られている。
宝石を贅沢に使った周囲の枠は、クレムリンの工房で制作されたもの。


ミハエル・ロマノフの金のひしゃく ■ミハエル・ロマノフの金のひしゃ
1618年頃

ひしゃくは古代ロシア民族の食器の最も特徴的なもので、昔は木製だったが金属製に移行した。祝宴ではロシア人が好んだ果実に浸した蜂蜜がひしゃくで飲まれたが、金のひしゃくで赤い蜂蜜を、銀のひしゃくで白い蜂蜜を飲んだという。
 展示品のような幅が広くて浅く、底が平らなひしゃくは、17世紀に作られたものの特徴だが、王家の象徴として「大国庫」に保存され、大クレムリン宮殿のグラナヴィータヤ殿で行われる祝典的な謁見式でのみ使用されていた。



☆ ウスペンスキー大聖堂 ☆
■吊り下げ香炉

1616年頃 クレムリン工房

1616年に皇帝ミハエル・ロマノフによりトロイツェ・セルギエフ修道院に納められた金に贅沢に宝石のあしらわれた礼拝用の吊り下げ香炉。


ウスペンスキー大聖堂

「ウスペンスキー大聖堂」は、クレムリンにある多くの聖堂の中で、もっとも古く歴史があり、歴代皇帝の戴冠式が行われた最も重要な教会。荘厳なイコノスタス(ロシア語でイコン壁)に施された多数のイコンや、壁や柱を埋め尽くすフレスコ画などロシア正教における宗教美術の至宝にあふれている。

 
※最先端CGを駆使したバーチャルシアターでウスペンスキー大聖堂のすべてを上映。






セブンアンドワイ
オクラド付き福音書
■オクラド付き福音書

福音書:1677年  オクラド:1679年

「オクラド」とは、イコン(聖像)を装飾し、信仰心を示す飾りのことで、ロシアの宗教芸術独特のもの。ロシア正教会の礼拝で祭壇に置かれる福音書は、オクラドによって飾られることになっており、この展示以外にも見事なオクラド付き福音書が出品されていた。
 正教会の伝統に従いキリストが中央に描かれ、両脇には聖母マリアと洗礼者ヨハネを伴っている。四隅には、それぞれキリストにまつわる物語の1シーンが描かれている。


祭袍
■祭袍(フェロン)  1680年

「フェロン」とは、最高聖職者が祭衣の上に羽織るもので、イエス・キリストが有罪判決を受けた時に着せられていた鮮やかな色の上着を象徴している。着る者が自由に身動きできない作りになっており、そのずしりとした重みは、聖職者のトップにいる者がこの世で担う重みを象徴しているものだとか。
通常の司祭たちは、祭衣(ステハリ)のみを着用しており、それらの展示もまた見事。肩部の装飾はキリストの鞭打ち、裾の装飾は足枷など、細かい装飾にもそれぞれキリストにまつわる意味がこめられている。


皇后アレクサンドラとアレクセイ
ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世の皇后アレクサンドラ・フョードロヴナと皇太子アレクセイ。
 帝国の唯一の後継者アレクセイは遺伝により血友病を患っていたが、そんな息子を皇帝夫妻は溺愛した。一家はロシア革命の勃発により1917年に悲劇的な最後を遂げた。
■オクラド付きイコン 「カザンの聖母」 
18世紀

イコンのほとんどはロシア正教の修道士が精神修養のために描いたものだが、その最高傑作のひとつがこの「カザンの聖母」。
 なお、「カザンの聖母」というタイトルのイコンは複数あり、1900年代前半に所在不明となっていたある「カザンの聖母」が、オークションを経てローマ教皇ヨハネ・パウロ二世に寄贈され、その後2004年7月にロシアに返還された件は国際的なニュースになった。


大皿 ■大皿

ゴルブノヴォ村 A.ポポフの工場 1860年代

今回の展示会で陶磁器の展示は希少だった。金を使った装飾の中で、鮮やかなブルーと可憐な花の模様の美しさは際立って見えた。








 

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クレムリン・エッグ ■クレムリン・エッグ

K.ファベルジュ作 1904−6年

世界に名高いロシアの宝石職人カルル・ファベルジェが皇帝ニコライ2世の命を受けて制作した50数個のインペリアル・イースターエッグの中の一つで、1903年の復活祭にニコライ2世と皇后アレクサンドラ・フョードロヴナがモスクワを訪問したことを記念して制作されたもの。

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展示された230点の中から、クレムリン芸術の最盛期17世紀の作品を中心にご紹介しました。