玄関ホールと大階段

◎玄関ホールと大階段
壁と柱の青白い石と大階段の白い大理石などが全体としてうまく調和し、格調高く堂々とした着いた雰囲気を漂わせている。中央はミネルバの女神の彫像。

The Large White Drawing Room Empire  Room

◎控えの間 (The Large White Drawing Room)
1780年代のオーストリア統治の時代から引き継がれている部屋の一つ。壁の肖像画は初代国王レオポルド1世とルイーズ・マリー王妃。

◎帝王の間 (Empire  Room)
シャンデリアと壁の金箔の浮き張りが上品煌びやかなこの部屋は、演奏会や舞踏会、その他の儀式のためにしばしば使用されている。

Hall of Mirrors Throne Room

◎鏡の広間 (Hall of Mirrors)
20世紀の初期にレオポルド2世によって設けられた部屋で、祝宴などに使用されている。当時ベルギーはコンゴを植民地化していたが、暖炉の上の三角の装飾にはアフリカの地図が見られ、コンゴで豊富に産出される銅がふんだんに使用されている。

◎玉座の間 (Throne Room)
王宮の中でもひときわ煌びやかなこの部屋では重要な儀式や式典が催され、ベルギーの各州の産業をモチーフにしたオーギュスト・ロダン作のレリーフなどの装飾で彩られている。王宮の2つの棟の間に位置し、大階段につながる部分にある。

ベルギー王宮
王宮前庭園
※王宮内は撮影不可なので、絵はがき写真を掲載しています。
レジデンツ 
ROYAL PALACE
 ブリュッセルの中心部にあるベルギー王宮は、かつてこの地域を治めていたブラバン公爵の宮殿があった場所に建っており、元々はブラバン公の狩場だった広大なブリュッセル公園の南側に通りを挟んで隣接して建っています。
 ベルギーは18世紀初めにはナポレオンに支配を受けた後、オランダやオーストリアによる統治の時代がありましたが、現在の建物は18世紀にオランダのオラニエ公ウィレム1世の治世下で建築されたものを基礎としています。
 ベルギーは1830年に独立を果たし、レオポルト1世を初代国王として迎えましたが、続く2代国王レオポルト2世によって王宮は内外装ともほぼ全面的に改築されました。建物の両翼部分は18世紀に建てられたもので、右翼部分はベルビュー博物館として使用されています。

 現在、王家一家の居城は郊外のラーケン宮に変わっており、この王宮は国賓を迎えた際の迎賓館として利用されていますが、国王が国内に滞在している時には王宮中央の屋根に国旗が掲揚されます。

 夏期(7月下旬末から9月の初め頃)のみ一般公開されており、装飾の煌びやかな宮殿内を見学できます。その際は、荷物を入口で預けて入らなくてはならず、少々面倒ですが、必見の価値ありです。