ブリジストン美術館所蔵品展
名画と出会う
印象派から抽象絵画まで
2009年1月24日〜4月12日

 印象派から現代アートまで、ブリジストン美術館の所蔵品の中から選りすぐりの約180点が公開されました。「印象派の誕生と印象派以降の動き」「20世紀美術の台頭」「抽象絵画の発生と展開」「日本近代洋画のあゆみ」という4つのジャンルで構成され、それぞれ見応えがある素晴らしい作品がずらりと並びました。
 同時に展示されていたエジプト・ギリシアの古代美術も含めて、混みあうこともなく、じっくりと鑑賞でき、まさに至福の時でした。ほんの一部になりますが、気になった作品のいくつかご紹介したいと思います♪

T.印象派の誕生と印象派以降の動き
「オンフルールのトゥータン農場」

↑「オンフルールのトゥータン農場」

「ヴィル・ダヴレー」→
「ヴィル・ダヴレー」
カミーユ・コロー  COROT


「サン=マメス六月の朝」 「モンマルトルの風車」
「サン=マメス六月の朝」 「モンマルトルの風車」
アルフレッド・シスレー  SYSLEY ファンセント・ファン・ゴッホ  GOGH



「黄昏、ヴェネツィア」 「アルジャントュイユの洪水」
「黄昏、ヴェネツィア」 「アルジャントュイユの洪水」
クロード・モネ  MONET

★ここに紹介した画家のほか、ミレー、クルーべ、ピサロ、ブータン、マネ、ドガ、ルノアール、セザンヌ、ルドン、ゴーギャン、シニャック、ロートレック、ボナールが出品されていました。素敵な作品ばかりで、このコーナーの充実度はかなりのものでした♪


U.20世紀美術の台頭
「運河船」 「生木と枯木のある風景」
「運河船」 「生木と枯木のある風景」
モーリス・ブラマンク  VLAMINCK パブロ・ピカソ   PICASSO


「オーケストラ」k「オーケストラ」 「オーケストラ」
ラウル・デュフィ  DUFY
「ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場」
「ポワレの服を着たモデルたち、1923年の競馬場」

★デュフィをはじめ、個性的で見ていて楽しい作品がズラリでした。
  ピカソは8枚も出品されていまたが、一番気に入ったのがこの風景画。ピカソにしては整っている!?


V.抽象絵画の発生と展開
「観音善蛇落浄土」 「観音善蛇落浄土」
白髪 一雄

★少し前にテレビで制作中の様子を見ていたせいかもしれませんが、このコーナーでは白髪一雄さんのこの作品がダントツに気になりました。すごい迫力でした! 



W.日本近代洋画のあゆみ
「猫のいる静物」 「ドルトーニュの家」
「猫のいる静物」 「ドルトーニュの家」
藤田 嗣治   FUJITA
「黒扇」 「ガラージュ」

「ガラージュ」
黒扇 佐伯 祐三
藤島 武二

★日本近代洋画は比較的なじみの少ない分野なのですが、岸田劉生、青木繁、梅原龍三郎、安井曾太郎など知名度の高い画家の作品が数多く並んでいました。 まずは、いつもながらの独特の世界観が感じられて藤田嗣治の作品ですが、他とは比べられない何ともいえない魅力を感じました。佐伯祐三は裏切らない「らしさ」にあふれていて満足の1枚でした。そして、今回のこのコーナーで一番印象に残ったのは、藤島武二の「黒扇」です。大胆で力強いタッチの中で気品のある存在感を描きだしているのはお見事としか言いようがありませんでした!