日本の美術館名品展

 日本中の100の公立美術館の自慢の名品が一同に会する美術展が開催されました。集められたのは西洋絵画50点、日本近現代洋画・70点、日本画50点、版画・彫刻50点で合計220作品にもなります。各美術館の自慢の名品だけあって、なかなか見ごたえがありました。 これだけの展示があると見るだけで結構疲れるものですが、様々なジャンル・様式の作品が並んでいて、飽きずに楽しむことができました。会場内が暗くて解説が見にくいので、目がちょっと疲れたのが残念だったかな、、、。
 今回は作品数が多かったし、図録は買わず、メモも取らずだったので、絵画作品の画像のみの紹介です。


西洋絵画
「ポール・ドモワの洞窟」

「ポール・ドモワの洞窟」  クロード・モネ
茨城県立美術館

「エラニーの菜園」   カミーユ・ピサロ
福島県立美術館

「ペガサスに乗るミューズ」
「ノルヴァン通り」      

「ノルヴァン通り」   モーリス・ユトリロ
名古屋市美術館

「ペガサスに乗るミューズ」   オディロン・ルドン
群馬県立近代美術館

「海は近い」

 1階の西洋絵画・彫刻のコーナーへの出品は63点。ルノアール、モネ、ピカソ、シャガール、、、などの著名な画家のものがずらりでしたが、各美術館がイチオシのを出品しているだけあって、知る人ぞ知る系の個性的なものも数多くありました。 その中から5点のみここでは紹介していますが、そのほかにも有名作品や気になった作品をいくつかあげておきます。

 ・「ポリーヌ・V・オノの肖像」   ジャン・フランソワ・ミレー
 ・「水の反映」 
 ポール・セザンヌ
 ・「サン・トロペの松林」  
ポール・シニャック
 ・「ドラ・マールの肖像」「静物」「青い肩かけの女」
 パブロ・ピカソ
 ・「ランプのある静物」「山羊を抱く男」「オルジュヴァルの夜」  
  
マルク・シャガール
 ・「雪」  
モーリス・ヴラマンク
 ・「パッラーディオのイタリア柱廊」  
サルバトール・ダリ

「海は近い」   ポール・デルボー
姫路市立美術館


日本近・現代洋画
「ポプラの黄葉」 「裸婦」

「裸婦」      山本 芳翠
岐阜県美術館

「ポプラの黄葉」   黒田 清輝
島根県立美術館

「サンタンヌ教会」
「遊蝶花」

「遊蝶花」    岡 鹿之助
下関市立美術館

「サンタンヌ教会」  佐伯 祐三
三重県立美術館

「橋」 (東京駅裏)

「橋」 (東京駅裏)    松本 竣介
神奈川県立近代美術館

「私の夢」   藤田 嗣治
新潟県立近代美術館・万代島美術館

 たくさんの日本の画家さんたちの絵画が並んでいたので、鑑賞するのが大変でした。半分ぐらいはさらっと見ただけになってしまったのですが、名前を知らなかった画家さんたちの中でも気になる作品がいくつか見つかりました。そのほか有名どころの作品と気になった作品を上げると、、、、。
 
 ・「秋声」 青木 繁
 ・「冬枯れの道路」  岸田 劉生
 ・「高峰秀子像」「紫禁城」  梅原 龍三郎
 ・「着物の女」  小磯 良平
 ・「電線風景」  朝井 閑右衛門 
 ・「現代美人之図」(足利銘仙ポスター)  北野 恒富

「のんびり貝」

「のんびり貝」     三岸 好太郎
北海道三岸 好太郎美術館

日本画
「秋雨」「春雨」と「漁村曙」
「黄石公」 「張良」

「黄石公・張良」   今村 紫紅
横須賀美術館

「秋雨」「春雨」「漁村曙」  横山大観
埼玉県立近代美術館

「紫陽花」 「秋意」

「紫陽花」   山口 蓬春
北海道立近代美術館

「秋意」   「小茂田 青樹」
川越私立美術館





    

 鑑賞の最後となったのは、3階の日本画のコーナー。 鑑賞もだいぶん疲れてきたところで、「まだあるの〜!」といったかんじでしたが、近代の日本画をリードした画家たちの作品がずらりと並び、落ち着いた作品が多かったので飽きずに鑑賞することができました。有名どころをピックアップすると・・・

 ・「懸崖山水図」「柳下放牛図」  狩野芳崖
 ・「4暢図」   富岡 鉄斎
 ・「散華」    竹内 栖鳳
 ・「馬郎婦観音図」 下村 観山
 ・春峰晴煙図」 村上 華岳
 ・「童女入浴」  小倉 遊亀 
 ・「面構 徳川家康公」「面構 等持院殿」 片岡 球子

 最後の方にかたまっていた彫刻やエッチングは興味引かれたものもありましたが、あまりよくわからないので、、、、。