日本美術
2009 年

私の気になった東京近郊の日本美術関係の企画展です。
なかなか全部は行けないし、自分で鑑賞してきたものも十分にレポートできなくて残念なところ、、。
気になったものは後からでも紹介したいと思っています。
この他にも素晴らしいイベントが開催されていると思いますが、自分の興味のおもむくまま独断で選んますので、あしからず。

※最終更新:2009年11月25日

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「東山魁夷と昭和の日本画展」

開館記念特別展U 没後10年記念
東山魁夷
と 昭和の日本画

12月5日(土)〜2010年1月31日(日)
山種美術館 (広尾)

★没後10年を迎えた東山魁夷の19点の作品を中心に、昭和期に活躍した日本画家の所蔵コレクションを展示。魁夷作品の大壁画「満ち来る潮」ほか、上村松篁「日本の花・日本の鳥」、橋本明治「朝陽桜」、山口逢春「新宮杉戸楓1/4下絵」など。



清方ノスタルジア
名品でたどる鏑木清方の美の世界

11月18日(水)〜1月11日(月・祝)
サントリー美術館 (六本木)

 開催中

「いけばな」

いけばな
歴史を彩る日本の美

11月23日(月・祝)〜1月17日(日)
江戸東京博物館 (両国)

★明治から昭和にかけて近代日本画に独自の画境を開いた鏑木清方の魅力を一挙公開。「朝涼」「幼魚」などの代表作はもちろん、初公開作品や清方旧蔵の肉筆浮世絵なども出品。

★後世の生け花の手本とされた室町時代の花伝書や代表的なや立花図などを並べた屏風、花を楽しむ女性たちを描いた浮世絵など重要文化財を含む約170点を展示。日本の生け花の多彩な展開や深い芸術性を紹介。



「観山と大観」

観山と大観
日本美術院の画家たち展

10月3日(土)〜12月23日(木・祝)
松岡美術館 (目黒)
  開催中

[筆墨の美 ―水墨画展」 筆墨の美 ―水墨画展

@10月3日(土)〜11月24日(月・祝)
A11月26日(木)〜12月20日(日)
静嘉堂文庫美術館 (世田谷区岡本)

  開催中

★明治の近代日本美術の発展に大きな足跡を残した日本美術院を代表する横山大観と下村観山の作品を中心に、橋本雅邦、菱田春草、川端龍子、小林古径、前田青邨らの作品を展示。

★会期を2つに分け、前期には中国・南宋以来の山水画の系譜と室町時代の水墨画、後期は明時代の山水画や花鳥画、江戸時代の文人画家の作品を中心に展示されます。



「新・根津美術館展」 新創記念特別展 第1部
国宝那智瀧図と自然の造形

新・根津美術館展

10月7日(水)〜11月8日(日)
根津美術館 (表参道)

「ユートピア」

ユートピア
描かれし夢と楽園

10月31日(土)〜12月20日(日)
出光美術館 (日比谷)

 開催中

★3年半ぶりのリニューアルオープンを記念して、1年間8つのテーマに分けて館蔵コレクションが紹介されます。その初回の展示は、自然をモチーフにした絵画・工芸の名品。5年ぶりの展示となる国宝「那智瀧図」をはじめ、水墨山水画や名所風景、花鳥画の楽園など。

★鎌倉時代から江戸、そして近代に至るまで、日本美術のすべての分野にわたる豪華な作品の展示によって、画家たちが想い描いた夢空間を演出。「遊鶴図屏風」(狩野永納/江戸時代)、「吉野・龍田図屏風」(桃山時代)、「山越阿弥陀図」(南北朝時代)など。



速水 御舟 ―日本画への挑戦

10月1日(木)〜11月29日(日)
山種美術館 (広尾)

     開催中

「東方彩夢 森田えり子展」 東方彩夢 森田りえ子展

10月14日(水)〜11月26日(月)
日本橋三越本店 新館7階ギャラリー

   開催中

★九段下から広尾に移転し、新美術館の開館記念となる展覧会。重要文化財の「炎舞」や「名樹散椿」など120点の所蔵コレクションが展示されるほか、未完の大作「婦女群像」(個人蔵)、渡欧日記(個人蔵)などが初公開されます。

★パリの三越エトワールにて初の海外個展を開いた女流画家・森田りえ子画伯の帰国記念展覧会。絢爛と静穏を兼ね備えた大作屏風をはじめととする50点あまりの作品が展示されました。注目は、特別出品された京都の金閣寺(鹿苑寺)の方丈に納められた杉戸絵「春夏秋冬」。



「皇室の名宝 ―日本の美の華」 皇室の名宝 ―日本美の華

@10月6日(火)〜11月3日(火・祝)
A11月12日(木)〜11月29日(日)
東京国立博物館 平成館

 開催中

「夢と追憶の江戸」

夢と追憶の江戸
高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展

9月19日(土)〜11月23日(祝)
三井記念美術館 (三越前)

 開催中

★天皇陛下御即位20年を記念し、宮内庁所蔵の諸作品の中から特に名高い名品を選んで展示。1期と2期とに分かれ、すべての作品を展示替え。第1期は江戸時代から明治時代までの絵画と工芸品を中心とし、第2期は古代から江戸時代までの考古・絵画・書跡・工芸品で構成されます。

★経済学の世界的権威である高橋誠一郎氏は、93歳まで慶大で教鞭を取りながら、国立博物館長や文部大臣を歴任しましたが、日本浮世絵協会の会長も務め、浮世絵研究の楚を築きました。大学創立150年を記念して高橋氏のコレクションから約300点を3期に分けて展示します。



「よみがえる浮世絵」

よみがえる浮世絵
―うるわしき大正新版画展

9月19日(土)〜11月8日(日)
江戸東京博物館 (両国)

「名優たちの系譜」

名優たちの系譜
幕末・明治の歌舞伎と現在

9月1日(火)〜9月26日(土)
太田記念美術館 (原宿)

★大正から昭和初期に制作された「大正新版画」の歴史を振り返りつつ、橋口五葉、川瀬巴水、吉田博などの作品を中心に約250点が展示されました。日本近代版画を約4千点収集したアメリカのロバート・ムラー氏のコレクションから厳選された約30点が日本初公開。

★幕末に生まれ、江戸から明治へと移り変わる激動の時代に生きた役者たち(9代目市川団十郎、5代目尾上菊五郎、3代目沢村田之助)の活躍を描いた浮世絵の名品を展示するほか、明治時代の役者たちの写真や現代の歌舞伎俳優の写真を合わせて展示。



「知られざる畠山コレクション」

知られざる畠山コレクション
唐三彩から秀吉まで

8月1日(土)〜9月23日(水・祝)
畠山美術館 (白金台)

   

竹久夢二
ふたつのふるさと ふたつのコレクション

8月26日(水)〜9月6日(日)
新宿 高島屋 11階

★開館45周年記念展の第2弾。1300点の所蔵品の中から中国の仏像や唐三彩、能楽コレクション、そして豊臣秀吉像まで美術館の知られざるコレクションが展示されます。

★夢二の生まれ故郷の岡山の「夢二郷土美術館」と晩年の創作活動の拠点である群馬の「竹久夢二伊香保記念館」の所蔵品から作品を厳選。「立田姫」など代表的な肉筆画や装丁本、デザイン作品など幅広い夢二の業績が紹介されました。



「美しきアジアの玉手箱」

美しきアジアの玉手箱
シアトル美術館所蔵 日本・東洋名品展

7月25日(土)〜9月6日(日)
サントリー美術館 (六本木)
  

人形師 辻村寿三郎×
         百段階段展

「雨月物語」から「平家物語縁起」へ

7月24日(金)〜8月16日(日)
目黒雅叙園 (下目黒)

★アメリカ西海岸のシアトル美術館の7000件におよぶ日本・東洋コレクションの中から多岐にわたるジャンルの約100点が来日。名宝「浦島蒔絵手箱」、屏風「烏図」など。

★独創的な解釈で数々の歴史上の人物を制作してきた人形師・辻村寿三郎氏。「雨月物語」など新作を含む約50点の作品が通常一般非公開の目黒雅叙園の百段階段にて展示されました。



写楽 幻の肉筆画

7月4日(土)〜9月6日(日)
江戸東京博物館 (両国
)

 

道教の美術
TAOISM ART

7月11日(土)〜9月6日(日)
三井記念美術館 
※大阪(9月)・長崎(1月)へ巡回

★19世紀から20世紀にかけてヨーロッパに赴任したギリシア大使グレゴリウス・マノス。彼が収集した1万点に及ぶ東洋美術のコレクションの中から写楽の肉筆画を中心に浮世絵や絵画120点を一挙公開。

★日本と中国の文化に深く根ざす「知られざる道教(タオイズム)の世界」をメインテーマにした日本で初めての展覧会です。東京会場では、修験道・陰陽道・禅宗・冥界と十王思想などをするほか、道教的な星の神々や密教の曼陀羅など庶民信仰まで広く紹介。



「日本の美と出会う」細見美術館開館
10周年記念展

日本の美と
   出会う

―琳派・若冲・
 数奇の心―

6月3日〜15日
日本橋高島屋

★多彩な美を発信し続ける京都の細見美術館。細見家三代が60年余りを費やして蒐集した日本美術の名品から、遊び心と美意識が感じられる琳派や若冲、江戸絵画などの名品約60点が展示されました。

「やまと絵の譜」 やまと絵の譜

2009年6月6日〜7月20日
出光美術館

出光美術館のコレクションの中から「やまと絵」のジャンルに属する日本画の優れた作品をピックアップして展示。興味深い絵巻や屏風絵など、有名どころから作者不明の作品を含め、見応えある作品がズラリ。



国宝 三井寺展

2009年2月7日〜3月15日 
サントリー美術館 (六本木)

「国宝 阿修羅展」

国宝 阿修羅展
―興福寺創建1300年記念

2009年3月31日〜6月7日
東京国立博物館 (上野)

★智証大師帰朝1150年、狩野光信没後400年を記念して三井寺に関連する180点を豪華展示(うち国宝・重文60点)。2体の智証大師坐像など普段は拝観できない秘仏、円珍ゆかりの密教美術、狩野光信作の桃山障壁画など。

★興福寺の文化財の中から、阿修羅像をはじめとする八部衆像(国宝)、十大弟子像(国宝)、中金堂基壇から発見された鎮壇具(国宝)や再建される中金堂に安置される薬王・薬上菩薩立像(重文)、四天王立像(重文)など約70件を展示。



「近代の屏風絵」 近代の屏風絵 
煌めきの空間

2009年1月10日〜3月15日
泉屋博古館分館 (六本木)

「桜サクラさくら・2009」 「桜サクラさくら・2009」 

2009年3月7日〜5月17日
山種美術館 (九段下)

★江戸〜昭和まで、木島桜谷をはじめ望月玉泉、望月玉渓、香田勝太、橋本雅邦などの屏風絵の傑作を展示。
 木島桜谷の「柳桜図」と特別展示の「二条城行幸図屏風」が特に印象に残りました。

★毎年恒例となっている桜をテーマにした作品の企画展。美術館移転のため、桜の名所・千鳥ケ淵で近くの現在の美術館で開催されるのは今年が最後。



追憶の羅馬展

2009年1月2日〜3月15日
大倉集古館

「妙心寺」

妙心寺

2009年1月9日〜3月1日
東京国立博物館 平成館 (上野)

★1830年にイタリア政府主催により開催された「羅馬開催日本美術展」(ローマ展)には、当時の日本画壇を代表する総勢80名による168点の作品が出品されました。今回は大倉集古館が所蔵する横山大観の「夜桜」をはじめ26作品ほか、貴重な資料が展示されました。

★約700年にわたって禅文化の中心として発展してきた妙心寺。白隠ら高僧たちの活動を伝える墨蹟や禅画、華麗な屏風や襖絵などジャンルの広い数々の文化財を披露。



「松岡映丘とその一門」

 
 松岡映丘 
  とその一門

 1月6日
   〜3月1日
  山種美術館

★近代日本画界において「やまと絵」を復興・発展させた松岡映丘の没後70年を記念して開催された映丘とその一門の画業を振り返る展覧会。山口蓬春、山本丘人、橋本明治、杉山寧など。

「美人画展」

美人画展
麗しの女性美を求めて―

2009年1月6日〜4月19日
松岡美術館 (目黒)

★上村松園、伊藤小坡、池田焦園・輝方、鏑木清方、伊藤深水など、近代日本絵画の「美人画」を代表する画家たちの作品が並びました。展示数は多くないものの、優れた名品がずらり。