←↑カトリック両王と娘フアナ夫婦の墓。棺は地下に納められている。
イサベル女王夫妻の墓
どらまちっく・ひすとりー
王室礼拝堂  Capilla Real
↑礼拝堂はこの通りの塔の先にある
イサベル女王の王冠

 カテドラルに隣接して建つ後期ゴシック様式の礼拝堂。
16世紀の初め、スペイン統一国家をつくりあげたカスティーリアのイサベル女王とアラゴンのフェルナンド王は、ここグラナダに墓所の建設を命じました。両王にとって、最後のイスラム教国家・グラナダ王国を駆逐した記念すべき地でした。そして、孫のカルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)の時代に完成しました。
 礼拝堂内の中央の金色の鉄格子の中に、大理石の繊細な彫刻が見事な墓が二対堂々と安置されています。少し大きな方がイサベル女王とフェルナンド王夫妻、もう一組が両王の娘夫妻、女王フアナとその夫フェリペ(フィリップ美公)のもの。階段を下りた地下室に4つの鉛の柩が並び、今も安らかに眠っています。

 また、礼拝堂内には、イサベル女王の所蔵の宝物のほか、メムリンクなどフランドル派を中心とした絵画も展示されています。