尖塔の聖母マリア像
←大聖堂の一番高い尖塔の聖母マリア像。

中央尖塔の建設にあたっては、ミラノの美術家たちに設計案を募り、レオナルド・ダ・ヴィンチも応募したそうだが、残念ながら彼の案は落選だったという。


ドゥオーモ絵はがき
屋上尖塔 ドゥオーモを訪れたら、ぜひ屋上に上ってみよう。階段もしくはエレベータで簡単に登ることができ、尖塔など多彩な装飾を間近に見ることができる。尖塔は大小合わせて145本もあり、彫像は外部に2200体、内部に1300体もある
大聖堂屋上 屋上から見る尖塔群と聖母マリア像
聖堂尖塔ほか外装飾

↑1386年に最初の石が置かれたことを記念するプレート。ドゥオーモの最初の石は古代からあったサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の場所に置かれた。
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大聖堂正面
ドゥオーモ広場にはイタリア統一の英雄ウィットーリオ・エマヌエーレ2世に名を由来した銅像やショッピングアーケードがある。
大聖堂とウィットーリオ・エマヌエーレ2世ガレリア入口
教会内部 聖堂内石柱 聖堂の内部は52本の巨大な石柱が並び、ゴシック建築らしい厳かな雰囲気。
↓見事なステンドグラス
  ※クリックで拡大
ステンドグラス
祭壇

※聖堂の地下にはローマ時代の遺跡があり、見学もできる。
教会礼拝堂 ステンドグラス
ドゥオモ

 14世紀末、ミラノの君主ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティは神聖ローマ帝国の皇帝から「ミラノ公」の肩書きを買い取り、巧みな策略で急速に勢力を伸ばし、一時北・中イタリアの大部分を領有するほどの勢力を誇っていました。しかし、なかなか健康な跡取りの男子に恵まれないのが気がかり、、、。そこで彼は聖母マリアに捧げる壮大な大聖堂の建築を思い立ったのですが、目標としたのはキリスト教の最大の権力者ローマ教皇の所在するバチカンのサン・ピエトロ大聖堂でした。
 着工されたのは1386年でしたが、度重なる戦火で何度も中断され、最後に残った西正面部が完成したのは1813年で、イタリアを征服したナポレオンが突貫工事を命じて急ぎ完成させたのでした。さらに19世紀を通じて尖塔と全ての装飾の仕上げが行なわれ、最後の尖塔が完成したのは着工から約500年後となりました。

 ミラノ大聖堂は全長158m、翼廊の幅93m、全高108.5mの世界最大のゴシック建築で、 聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院に次いで2番目の1万1700uの広さを誇ります。
 また、古くから「気まぐれな菓子職人の作ったデコレーションケーキ」にたとえられているように、この聖堂の芸術的価値は精巧な内外装の装飾にあります。内外に3500近くの彫像が飾られているほか、屋上には金銀細工が施された135本の尖塔があり、エレベータか階段で屋上に登ると、間近にその迫力ある美しい尖塔を眺めることができます。
 大聖堂の前のドゥオーモ広場はお洒落なショッピングアーケード「ウィットーリオ・エマヌエーレ2世ガレリア」に通じているほか、ミラノのシンボルであるドゥオーモ(大聖堂)を訪れた人でいつも賑わっています。

ミラノ大聖堂   Duomo ドゥオモ