機械劇場 ★機械劇場

100を越える動く人形と、その他たくさんの動かない人形がバロック時代の人々の生活を演じています。この人形たちを動かしているのは50cmほどの水車で、たくさんの針金を通じて人形に動きを伝えています。
岩窟劇場 ★岩窟劇場★

築城の際の石切り場と天然の洞窟を接続させて大司教シティクスが建造させた野外劇場で、ヘルブルンの丘を15分ほど散策した場所にあります。1617年、ドイツ語圏で初めてのオペラ上演がこの劇場で行なわれたそうです。演目はモンテヴェルディの『オルフェオ』だったと言われています。
★一月城★
緑に囲まれたヘルブルンの丘を少々登ると、こじんまりとした別荘風の小さな屋敷があります。 大司教シティクスと時のオーストリア大公マクシミリアンが、1ヶ月で城を建てることができるか賭けをして築かれたことから「一月城」と名前がついたとか。
 現在は「民族博物館」として公開されており、寝室の調度品のほか、様々なお菓子細工などが展示されていて、一見の価値あり!
一月城
宮殿大広間 ★宮殿 大広間★

 音声ガイドによって見学できる宮殿内部のうち、特に必見なのが、写真の「大広間」です。乾式フレスコ画法を用いた大壁画は色彩鮮やか。目の錯覚をねらったトリック絵画で、この技法はバロック時代に最盛期を迎えました。大広間の窓と扉は、画家が描いた架空の建物の中に取り込まれています。
ローマ劇場 ★ローマ劇場★

古代ローマを偲んで1620年代に造られた半円形の建物。3体彫像のうちの中央は、古代ローマの五賢帝の一人・マルクス・アウレリウス。ローマに平和と繁栄をもたらした偉大な君主として有名です。ヘルブルン宮殿を築いた大司教シクティスにとって、まさに理想の君主像だったようです♪
領主の食卓
★領主の食卓★

ローマ劇場の正面にある大理石の食卓。大司教シクティスは、古代ローマの皇帝にならい、夏になるとこの食卓に人を招き野外の晩餐を楽しみました。大司教が合図をすると、写真のように座席から勢いよく水が噴き出します!一種のいたずらですが、宴の途中で席を立つのはマナー違反になるため、人々はじっと我慢したとか!
 
    
ヘルブルン宮殿正面
★星の池★ ↑
宮殿の正面裏にある星の形をした池。7つの先端をもつ半星と半円を組み合わせた形をしている。星の各先端からは水が湧き出ている。池の中には2体のトリトンが格闘している像があり、口からは水がほとばしり出ています。 宮殿と庭園
一月城の近くから見下ろしたヘルブルン宮殿と庭園
ヘルブルン宮殿
  Schloss Hellbyunn
宮殿イラスト 馬車イラスト

 ザルツブルク市街地から南にバスで15分ほどの位置にあるヘルブルン宮殿は、1613〜16年に大司教マルクス・シティクスの要望で夏の離宮として建設されました。宮殿とその庭園は後期ルネッサンス様式で、サンティーノ・ソラーリによる設計とされています。
 
 市街地から離れた郊外にあるだけあって敷地は広大。広々とした庭園は美しく整えられているだでなく、点在する池や噴水などには様々な水の仕掛けが施されていることから、ヘルブルン宮殿は「水の楽園」と呼ばれています。4〜10月は庭園のガイド付きの見学ツアーも出ています。
 また、敷地内には様々な趣向を凝らした洞窟があちこちに存在するほか、温室や動物園、野外劇場などもあって、王侯の単なる居住だけでなく、娯楽的な要素もたっぷり。庭園は無料開放されていることもあり、ファミリーで休日を過ごす公園的な雰囲気となっています。
 また、夏期の夜には噴水がライトアップされ、昼の明るい美しさとは違った幻想的な雰囲気を味わうことができます。