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ブルージュ ブルージュ運河めぐり
ブルージュ Brugge
 

 9世紀、領主フランドル伯が北方からのノルマン人の襲来に備えて砦を築き、ブルージュの原形が誕生しました。北海に続く運河をもったブルージュは、13世紀には毛織物の水運交易で栄え始め、14世紀に入ると、フランドル随一の商業都市として繁栄しました。バルト海を中心に繁栄したハンザ同盟の中心都市として活躍しましたが、15世紀になると、ブルージュは“水運交易の中心地”の座をベルギー北部の街アントワープに明け渡すことになります。
 ブルージュの商都としての生命を断ったのは、北海から絶えず運河に運びこまれていた「砂」でした。運河が砂で埋まって、船の行き来が不可能になったのです。ブルージュの大いなる繁栄も15世紀には幕を閉じ、中世の面影を残したまま時を止めていました。

 忘れられた存在だったブルージュが再び脚光を浴びるようになったのは、それから400年以上もたった19世紀になってからでした。フランスの高級紙フィガロに小説「死都ブルージュ」が掲載され、話題を集めたのがきっかけで一躍有名になったのです。
 小説とともに掲載された挿絵、、、、美しい運河や鐘楼、教会などが静かにたたずむ人気のない街並み、、、、そのノスタルジックな雰囲気に人々は大いに魅せられました。折りしも、蒸気船や鉄道の発達により、産業革命の到来した英国やフランスの裕福な階級では「大旅行時代」と言われた旅行ブーム到来の時期でした。当時の一番の人気スポットは、ナポレオンゆかりのワーテルローの古戦場跡だったそうですが、ブルージュは、英国とその中間にあり、人々が立ち寄るには好位置にありました。それから現在に至るまで、ブルージュは遥かかなた中世にタイムスリップできる人気観光スポットとなっています。

 
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