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★メムリンク美術館 Memlig museum

 12世紀に建造されたヨーロッパ最古の病院のひとつ 「聖ヨハネ施療院」を美術館として改装し、施療院所蔵のコレクションを展示しています。薬局の役割を果たしていた僧院が入口右手に残っていて、当時の様子が再現されています。
 広い館内には、ドイツ出身で、15世紀にブルージュで活躍したハンス・メムリンクの作品を中心に、心の安らぎになるような宗教画が飾られています。特に、「聖ウルスラの聖遺物箱」はベルギーの7大秘宝の一つに数えられいる傑作で、見逃せない作品です。そして、「聖カタリナの神秘の結婚」の三連祭壇画もまた見逃せないメムリンクの代表作です。

メムリンク美術館外観
僧院部分
聖カタリナの神秘の結婚

「聖カタリナの神秘の結婚」


メムリンクの代表作の一つである三連祭壇画。中央の絵で、聖カタリナに抱かれた幼いキリストが、右手に座る聖バーバラが読書に熱中している間に、聖カタリナの薬指に指輪をはめようとしています。後方に立つのは、左が「洗礼者ヨハネ」で、右手が「復員伝道者ヨハネ」
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聖ウルスラの聖遺物箱
聖ウルスラの聖遺物箱
グルートフルーズ美術館
★グルートフーズ博物館
 ビールの香料として用いられる薫草を調合・専売する権利で富を得たグルートフーズ家の邸宅。武器や家具などが展示され、中世貴族のブルジョワ生活を想像させてくれます。
 また、興味深いのは、一部が聖母教会と隣接していて、教会の祭壇を直接見下ろせる小部屋があり、他人に見られることなく祈りを捧げることができるしくみになっていることです。
★グルーニング美術館
 この周辺はかつての貴族の邸宅が並んでいて、この美術館もその一つ。静かで上品な佇まいです。15世紀フランドル美術の傑作を中心におさめた市立美術館となっています。
 ファン・アイク、ヴァン・デル・グース、ヴァン・デル・ウェイデンなどのほかに、ここにもメムリンクの傑作が展示されています。近代のデルボー、マグリットなどもあります。
グルーニング美術館